2009-01-11

『スパロボZ』ひとり反省会 その1

 というわけで『スーパーロボット大戦Z』です。
11月からこっそりプレイを進め、先日ようやく男主人公シナリオをクリアしました。色々と考えさせられるパッケージだったので、メモをつけておきます。

■クリア後の素直な雑感
一言で表すなら「よくわかんないけど戦闘シーンはすごかった」。
シナリオに対する不評を知っての上でプレイしたせいか、多元世界観――別作品を別作品のままひとつの世界に集結させた――については「まあアリか」と思えましたわ。
思えただけであって、理解できないまま進めたんですけれどね。

第1話でいきなりガロードが「ガンダム、売るよ!」だもんなあ……。原作だと第七話なんですよ、これ。フリーデンに忍び込んでティファと出会ったり、フロスト兄弟が凶暴ですと呟きながら絡んできたり、ティファが化粧してサラが不愉快になったりした後ですよ。このセリフだけだと、シーンの意味がまったくわかりません。


ザブングルに至ってはゲーム開始時点でイノセントの支配が崩壊(原作終了)していて、エルチの目が完治してるし(笑)。そのあたり、世界観の構成と演出については、つくづく「α外伝」の完成度の高さを思い知らされる感じ。うまくまとめたなあ、と思える構成は、その大部分が「α外伝」を土台にしたものでしたからね(「ダイナミックプロ系UCガンダム」×「ザブングルターンAガンダムX」)。あと、キングゲイナーは富野作品ということもあって、ザブングルやターンAの世界観と馴染ませやすかっただろうな、と。
敵方が異星間連合を組むという点は過去作品の王道なので、違和感はなし。

問題はこの枠にない、今回からの新規作品。先の「ガンダム売るよ!」がごとく、単独でシナリオが進行してしまう。しかもシナリオの途中で世界が崩壊したり分岐が発生するので、本来A→B→C→D→Eという原作にa→b→c→d→eという別の原作が混じり、A→b→C→d→Eのような継ぎ接ぎシナリオになってしまっている。
スパロボの過去作品もそんなものだよ、と言ってしまえばそれまでなのですが、その過程を「世界が不安定だから」「別の世界が合体しました!」みたいな理由で続けられると、さすがに陳腐な印象を持ってもしかたないだろう、と。

これはお祭りゲームなのだ!
という原点に立ち返れば、贅沢な物言いだとは思いますよ。
それでもちょっと、ストーリーテリングの雑さが気になるまとめ方なのでした。

つづく

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