2010-03-23

態態(わざわざ)~する件

自分がつねづね反省する点として、慇懃な物言いがあります。
丁寧さ・謙譲さも度をこすと、相手は小馬鹿にされたような不愉快を感じてしまうわけですからね。慇懃無礼というやつです。これを意図的にすることは-ゴマスリや褒め殺し-傲岸な強者・卑屈な弱者のすることだと思っていますから、自分がそうしてしまったことに後から気付いて、凹んでしまうことがあります。いわゆる大人になると、そういう態度や雰囲気になること、そうした人とお付き合いすることも避けられなかったりしますが。

そんなわけで、作家でも何でもないのに「~先生」と呼ぶ・呼ばれることがとっても苦手です。社会的ステータスのある方に付けるならまだしも、立場が上の人間から下の人間に向けて声をかけるときに「~先生」と呼び出すのは、嘲笑めいたニュアンスを感じてしまうんですよね。負け犬根性を逆なでするというか(笑)。私が祖父祖母ともに教師という環境で育ったため、過剰反応してしまうのかもしれません……。





同じように、「わざわざ~ありがとうございます」といった言葉づかい。本来「態態(わざわざ)~する」とは、積極的に行う理由がない事態にも関わらず、その行動を起こすことですから、感謝する際に用いる言葉として間違ってはいないはず。ですが、そこに「わざわざ(そんなことまでしなくてもいいのに)」だったり「わざわざ(対応することが面倒なのに)」だったりといった意味を含むことも多々あるわけです。だから電話口で「わざわざありがとうございました」なんて聴こえると、ドキッとしてしまうんですよ。仕事中は神経がすり減っていますからねー。たぶん考えすぎなんだろうけど。

ちなみにamazonで「慇懃」サーチすると、すインギンということでジャズなCDがヒットしました。あなかしこ、あなかしこ。

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