2010-05-28

芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫)
そんなわけで乱歩漬けです。『芋虫』江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫) 。
【収録作品】
・芋虫
・指
・火星の運河
・白昼夢
・踊る一寸法師
・夢遊病者の死
・双生児 ――ある死刑囚が教誨師にうちあけた話――
・赤い部屋
・人でなしの恋

先の『黒蜥蜴』は、少年探偵団シリーズへ通ずる健全さを背骨にした長編でした。しかしこの単行本に収録された九篇は、グロテスクといおうか、露醜の美というべきか、人の情慾とか情念とかが包み隠さず描かれているのです。読んでいて胸が詰まります。「指」と「火星の運河」はちょっと別物ですけれどね。

おすすめは「赤い部屋」と「人でなしの恋」。これを小学生の自分に読ませた自分が憎らしいったら! まったく、江戸川乱歩の耽美的な変身嗜好が、今の人格形成にひどく影響を及ぼしたに違いないのです。責任をとってほしい。

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