2007-12-26

急ぎ足の毎日だから……

 年の瀬でバタバタする今日この頃、心がささくれだちまくり! といった感じの皆様におすすめしたいのが、この2冊。「棺担ぎのクロ」。きゆづきさとこが贈るヒーリングコミックスです。登場人物は目がぐりぐりに大きく、かわいらしい絵柄なのですが、世界観はきわめてシビア。セリフの端々に、心がヒリっとするような世知辛さが詰まっています。しかし、おとぎばなしを読んでもらったような、あたたかい読後感があります。淡々と進む4コマ漫画のスタイルが、ストーリーテリングのうまさを引き立てているのでしょうか。
 ページを途中で開かずに、ぜひ、1巻の頭から、通して観賞することをおすすめしたい。

棺担ぎのクロ。~懐中旅話 1 (1) (まんがタイムKRコミックス)
きゆづき さとこ
芳文社 (2006/03/27)
おすすめ度の平均: 4.5
5 負けた!(素晴らしい!)と思った。
5 これマジいい!
4 ストーリー性のある変わった4コマ


棺担ぎのクロ。~懐中旅話 2 (2) (まんがタイムKRコミックス)
きゆづき さとこ
芳文社 (2007/06/27)
おすすめ度の平均: 5.0
5 ほんわか だけど しっかりしてます
5 まるで映画のフィルムのようだ
5 ストーリーの完成度と演出に目を見張る


'k ´ー`)<棺桶、墓堀人といったキーワードは、きわめて非日常的なイメージを持つもの(日常=生に対しての死ですからね)。題材としてはよくあるものですし、絵柄も「ああ、よくあるねー」といった類のものですが……。百聞は一見に如かず。この作品にはやられました~。侮り難し、まんがタイム。

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