2007-11-04

見たり聴いたり

ざっくりと最近買ったものをレビュウ。

【壱】            【弐】             【参】

【壱】CCVIIのサントラ。基本的には植松節の残るアレンジ曲を聞くために購入。単純で力強い、1-17「間隙の急襲」がお気に入り。石元氏によるオリジナル曲は、ギターでギャリギャリ刻んでいるので、PSPでは耳障りの感が強かった。1-1「記憶の欠片-D.M.W-」や2-21「自由の代償」など、あらためて聞いて評価したい曲もある。CCVIIのプレイヤーなら、一聴の価値はあるだろう。AC限定版でしかお目にかかれない『LAST ORDER』のアレンジ曲といわれても、ピンと来ないが……。【弐】VIIACのサントラ。VIIのアレンジ曲がほとんどを占める。ピアノでアレンジされた1-7「闘う者達」、ハードロック調の2-9「再臨:片翼の天使」など、素直にかっこよい。【参】FFVIIのサントラ。植松信夫氏による、96年12月に書かれたノートに価値がある。要約すると「FFは、いつも無節操で完成されていない作品になる。でも、それが魅力なのかもしれない」。そう、無国籍で多国籍で考証不在。「その時代のカオスの落とし子としての情報パッケージ」がFFだった。近年のVIIコンピレーションでは、その体裁を整えようとしているわけだが、カオスに整合性をつけようだなんて、制作側にとっても消費側にとっても、欺瞞ではないのか-。

【四】            【伍】

【四】『逆転裁判』成歩堂シリーズのファンムック。webやドリマガで連載されていた企画の集積。イラストも載っているが、あまり期待すると腰砕けになる。なぜかって、このムックの売りは文字だから。本編での軽快なセリフのやりとりそのままに、ときにエピソードを、ときに開発の内情を描き出す。この手の企画設定本で陥りがちな内輪ウケや、ユーザー囲い込みの妙な色気もない。これは巧氏のセンスと構成力によるものなのだろう。ちなみに私は『4』は世間での評判がこわくて、いまだプレイしていない。【伍】こんなことを言うと怒られるかもしれないが、サクラ大戦と同2は好きではなかった。よくもわるくも記号性を強く打ち出したキャラクターに、魅力を感じられなかったからだ。そのあたり(キャラクターづくりで「ヒネリ」を加えるしかなかっただろう)、同3のキャラクターたちは、今でも色あせないデザインとパーソナリティを有している。作品としてはDC末期の鬼子にしかならなかったが、もし、このサクラ3がDCのローンチタイトルとして世に出ていたなら、現在のゲーム市場は一変していたにちがいない。そんな『サクラ大戦3』の設定資料集。他攻略本で見ることのなかった、藤島康介氏による設定イラストが豊富に掲載されていることが好ポイント。

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